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生活習慣病

生活習慣病とは

生活習慣病とは、生活習慣の乱れが原因で引き起こされる病気の総称です。生活習慣病の多くは初期の段階では自覚症状に乏しく放置されがちになるため、気づかないうちに進行してある日突然発症するケースも多く見られます。手足が麻痺する脳卒中や激痛を伴う心筋梗塞などはその典型例です。
また、医療機関によっては、検診等で高い検査値が出ても自覚症状がなければすぐに適切な対応を行わないこともあります。しかし、そのような行為は結果的に生活習慣病の初期治療の機会を逃し、その後重篤な病気や合併症を引き起こしてしまうことに繋がります。
当院では、生活習慣病の予防と治療に注力しています。日頃から患者様と密にコミュニケーションを取り、気になる症状がある場合は最適な対処法を講じて、患者様に丁寧に説明することを心がけております。
以下は、代表的な生活習慣病の特性や治療法についてご紹介いたします。これら病気に対する理解を深めていただき、今後の参考にしていただけましたら幸いです。何か気になる症状がある場合や、ご不明な点がございましたら、ぜひ当院までお気軽にご相談ください。

脂質異常症:高コレステロール、高中性脂肪

コレステロールや中性脂肪が高いと指摘されたら

血液中のコレステロール値が増加すると、過剰なコレステロールが血管の内壁に付着してコブ状に固まり、血管が硬化していく動脈硬化を引き起こします。
動脈硬化は、進行すると血管が狭窄を起こして血流を悪化させ、その後コブが破れると血栓となって心臓や脳に流れて血管を閉塞させます。心臓の血管が詰まると心筋梗塞、脳の血管が詰まると脳梗塞を発症します。これら梗塞は、コレステロールが高いと発症率が2~3倍になるという報告もあります。
また、血液中の中性脂肪が増加した場合でも、間接的に動脈硬化を進行させて心筋梗塞や脳梗塞の原因となるため、注意が必要です。

脂質異常症と診断される基準値

以下の表の通り、血液検査でLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が140mg/dl以上、HDLコレステロール(善玉コレステロール)が40mg/dl未満、中性脂肪が150mg/dl以上のいずれかが該当した場合は、脂質異常症と診断されます。

診断 数値
高LDL(悪玉)コレステロール血症 ≧140mg/dl
(120~139 mg/dlは境界域)
低HDL(善玉)コレステロール血症 <40 mg/dl
高トリグリセライド(中性脂肪)血症 ≧150 mg/dl

数値がどのくらいになったら治療が必要?

LDLコレステロール140mg/dl以上または中性脂肪150mg/dl以上になったら、まずはご相談ください。 実は、日本のガイドラインでは、患者様の条件によって目標とする数値がもっと細かく分かれていて、年齢、性別、家族歴、高血圧糖尿病の有無などによって変わってきます。
例えば、糖尿病があるとLDLコレステロールの目標値は120mg/dl以下、心筋梗塞の既往があると100mg/dl以下になります。
まずは、気軽に当院を受診いただき、自分の「本当の目標値」を知って、現在の数値が目標値からどのくらい離れているのかを知ることから始めましょう。 目標値と現在の数値の差が、生活習慣改善を頑張っても縮まらないときには、内服治療を考えましょう。今は効果も高く安全な薬が多くありますのでご安心ください。

高尿酸血症・痛風

近年増加傾向にある高尿酸血症・痛風

元来、日本では高尿酸血症や痛風の患者様は少なかったのですが、明治以降の食文化の欧米化に伴い、男性を中心に患者様が年々増加傾向にあります。現在では成人男性の20~25%、成人女性の5%が発症し、国内の罹患者数は100万人以上であるという報告もあります。

尿酸値が高いと指摘されたら

尿酸値が7.0mg/dl以上になると、高尿酸血症と診断されます。高尿酸血症自体は自覚症状がありませんが、この状態が続くと尿酸の結晶が徐々に関節に蓄積して炎症を起こす痛風(痛風発作、痛風関節炎)となります。痛風を発症すると、足の親指の付け根に激しい痛みを引き起こし、歩行することも困難になります。
主な治療は消炎鎮痛剤などの投与で、1週間~10日で症状は改善します。しかし、症状が改善したからといって治療を中断してしまうと、関節炎によってコブ状のものができる痛風結節や、腎機能障害、尿路結石を引き起こす恐れがあるため注意が必要です。
痛風の原因となる尿酸の結晶は、尿酸値が6.8mg/dl以上で増加すると言われているため、治療は6.0mg/dl以下を目標に継続することが望ましいです。

高尿酸血症の受診の基準は?

一般的に、尿酸値が6.0mg/dlを超えたら受診した方が良いとされます。高尿酸血症は生活習慣病のため、改善には生活習慣を見直すことが第一です。
高尿酸血症を発症する患者様は、高血圧や脂質異常症、肥満、糖尿病などを合併しているケースも多いため、当院では適切な食事療法や運動療法などを指導しています。
ただし、これらを行なっても尿酸値が低下しない場合や、すでに痛風発作を繰り返している場合には、内服治療を検討します。気になる症状がある方は、お気軽に当院までご相談ください。

高血圧

高血圧は血管に負担をかけ続けることで血管が硬化を起こし、動脈硬化を引き起こします。また、高血圧状態が続くと、脳出血を引き起こす恐れもあります。
血圧は食事や運動、ストレス、または季節などによっても大きく変動します。したがって、普段からご家庭等で血圧を測定する習慣を持ち、自身の血圧の基準値を把握しておくと良いでしょう。
ご家庭に血圧計がない場合は、定期的な健康診断などで自身の血圧を把握し、血圧が高めと診断された場合には、できるだけ早めに当院までご相談ください。

高血圧

糖尿病

血糖値とは、血液中のブドウ糖の含有量を計測した数値となります。この血糖値が高い状態が長期間続くと、糖尿病を発症します。
糖尿病になると、血糖値を低下させるはたらきのあるインスリンの分泌量や機能が低下するため、血糖値のコントロールができなくなって全身の血管が損傷を起こし、多くの重篤な合併症を引き起こします。

糖尿病

動脈硬化

動脈硬化とは、その名の通り動脈が何らかの原因によって硬化した状態の病気です。本来動脈は伸縮性や弾力性に優れ、心臓から勢い良く放出される血液の圧力を軽減して血管を正常な状態に保っています。しかし、動脈硬化が進行すると血管がこの圧力に耐えきれなくなり、損傷を起こして心筋梗塞や脳梗塞など重篤な合併症を引き起こします。
したがって、動脈硬化を予防・治療することは、これら重篤な病気の予防にも繋がります。
なお、動脈硬化の有無は、頸動脈超音波検査によって確認することができます。